JR連合は6月11日から12日の2日間にかけて、東京都内で第27回定期大会を開催し、「安全最優先の取り組みの深度化、政策課題の解決・前進を図るべく、そして民主化闘争の完遂・JR労働界の一元化にむけてJR連合総がかりの運動を強く広く展開しよう!」とするスローガンのもと、2018年度の運動方針を満場一致で決定した。
松岡会長は、安全の確立、民主化闘争の完遂、政策課題の実現、統一地方選挙・第25回参議院議員選挙勝利などについて所見を述べたほか、組合員と家族の幸せの実現にむけ、「クールヘッド・ウォームハート」で激動する情勢に立ち向かい、社会・経済に貢献し続けるJR産業を創出しようと呼びかけた。
執行部からの議案提起を受け、質疑では11名の代議員が発言。JR九州労組を代表して発言した芦原書記長は、安全の確立にむけたJR九州労組の取り組みを報告したほか、2000年に発生したJR総連(JR九州労・当時)の大量脱退事件に触れ、民主化闘争の完遂にむけて総力を結集するよう訴えた。
その後、河村事務局長による集約答弁を受け、全議案が満場一致で決定したほか、「JRを代表する産別としての責任と自覚を持ち、組織を挙げて次代につなげる運動を展開していく」と決意した大会宣言を採択し、第27回定期大会は閉会した。
大会終了後は、民主化闘争総決起集会が開催された。松岡会長は、昨今のJR東労組大量脱退を契機として、各単組において民主化闘争のうねりを大きくする運動の実施を呼び掛けた。
その後、「これからはじまるJR東日本の本当の戦い」と題し、フリーライターの西岡研介氏による特別講演を受けた。西岡氏は2006年、週刊誌において24回にわたりJR総連・JR東労組の異常性を訴えたほか、著書「マングローブ(テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実)」を刊行し、JR連合の民主化闘争の一翼を担ってきた。また、今回のJR東労組の事件をきっかけとして、再度、週刊誌への連載によりJR総連の実態を暴く予定となっている。西岡氏は、「JR東日本は労政転換にむけて動き出したが、今後は、JR総連(革マル派)との癒着が続くJR北海道の民主化に全力で取り組むべきだ」と指摘した。
2日間にわたり開催された第27回定期大会、民主化闘争総決起集会は、大盛況のうちに閉会し、参加した約260名の代議員・組合員の意識が一層高まるものとなった。
JR九州労組は、JR連合に結集する一員として、今後もJR連合運動に積極的に参画することとしている。