ビジョンへの到達に向けて 働き方・労働条件の改善を目指す

 

 中期労働政策ビジョンは、中長期的な視点から、JR九州労組が将来において目指すべき雇用や労働のあり方を模索し、着実に実現を図っていくための目標である。

 前中期労働政策ビジョン「チャレンジ 2023」の5年間では、新型コロナウイルス感染症の流行に伴 う様々な影響、西九州新幹線の開業、人事・賃金制度の改正など、私たちJR九州で働く者にとって、大きな影響を与える出来事があった。コロナ禍を克服するためのBPR、働き方の見直し、西九州新幹線開業効果による人流の増加、職場の統廃合、通勤圏内の拡大、人事・賃金制度改正による賃金の見直し、評価項目の変更など、それらに伴う多くの変化もあった。

 次期ビジョンでは、これらの変化を労働環境の更なる改善に繋げるため、これまでの取り組みに加え、新たな目標を立て取り組んでいくことが必要である。想定される未来には、深刻化する人口減少、少子高齢化に伴う労働力不足、雇用の流動化、AI・IoTの普及など、すでに私たちに大きな影響を及ぼしているものもあるが、これらに一つずつ対処していくとともに、新技術導入や多様な働き方の推進など、更なる変化にも向き合わなければならない。また変化に対応しながらも「労働の価値」を高めていくことも求められている。

 JR九州労組はこの間、労使協議を中心とする粘り強い取り組みを展開し、中期目標の達成を目標に 取り組んできた。目標を達成できたものも多くあるが、将来ビジョンの完遂には至っていない。今後の目指すべき将来を見据え、次期中期労働政策ビジョンを各級機関の組合員と討議を積み重ね策定に向けて活動を展開してきた。次期中期労働政策ビジョンの期間については、中期計画であること、社会情勢や組合員の生活環境の変化等に柔軟に対応していくこと、またJR連合が策定した「新中期労働政策ビ ジョン(2024 ~ 2028)」と歩調を合わせる考えから5年間のビジョンとした。

 JR九州で働くすべての者が、安心して活き活きと働き続けられる労働条件・環境の整備を求めていくとともに、将来に亘りJR九州労組が魅力あふれる労働組合であり続けることを確信し、この中期労働政策ビジョンを提言し、実現に向け全組合員一丸となって取り組んでいく。

 

 

チャレンジ2024の詳細はPDFファイルをご覧下さい。
PDFファイル | サイズ:1.19MB | 28ページ