JR産業で働く全ての仲間の皆さん、そして日頃からご家庭でお支え頂いているご家族の皆さんに深く敬意を表します。
すそ野の広い私たちJR産業は、現在、新型コロナウイルスの感染拡大によりかつてないほどの苦境に立たされています。3月の鉄道利用は各社とも昨年に比べて大幅に減少し、4月に入っても利用者減少に歯止めが掛かりません。ホテルや飲食、弁当やお土産などの物販、バス、船舶、旅行業などの業種に至っては、正常な事業運営すら困難な状況にまで陥っています。いまだ収束時期が全く見通せない状況の中、まさにJR発足以来最大の試練を迎えています。
こうした中においても、JR産業はこれからも日本を支え、地域を支え、人々の生活を支え続ける使命があります。ゆえに、私たちJR連合は、JRをけん引する労働組合として、責任を持ってJR産業を守り、JR産業を支える全ての仲間の雇用を守り、そして、ご家族の皆様とともにいつまでも安心して生活が送れるよう、JR連合に加盟する全ての労働組合と全力で取り組んで参ります。
幸い、現時点でJR産業を構成する様々な企業は働く仲間の雇用を守る姿勢を示しています。事態の長期化が懸念されますが、JR連合は、事態が長期化したとしても、JR産業における全ての企業が雇用をはじめとした働く環境の確保を講じるよう加盟する全ての単組と連携して取り組みます。現に収益が大幅に減少している企業では、一時帰休といった勤務調整が始まっていますが、JR連合に加盟する労働組合と企業との間で休業補償などについて丁寧な労使協議に取り組んでいます。JR連合としてもそうした労使の取り組みをエリア連合とともにしっかりと支えていきます。
一方で、各社が雇用を含めた労働環境を維持できるように、政府・行政に対し政策的観点からの働きかけを行うことも極めて重要です。本日、JR連合は個別労使では解決できない課題について緊急政策提言として、政党や行政に対し要請行動を展開しました。今後も皆さんの雇用とJR産業を守る観点から必要な政策提言を間断なく策定し、各方面に対して積極的に働きかけていきます。
昨日政府から、東京都をはじめとした7都府県を対象とする緊急事態宣言が発せられました。それに伴い多くの産業が事業を休止する一方、JRは引き続き人々の大切な足として事業を継続します。感染拡大という不安がよぎる中でも、国民のため、地域のため、今日も社会生活を支え続ける多くの仲間がいます。そうした仲間に想いを馳せ、JR産業で働く全ての仲間の安心のために、そしてJR産業の明るい将来のために、みんなで力を合わせて難局を乗り越えていきましょう。
2020年4月8日
JR連合・JR九州労組
更新日:2020-04-09 09:45