8月5日、世界で初めて核兵器が使用された広島の地で、連合は「連合2016平和ヒロシマ集会」を開催し、全国から多くの仲間が集まる中、JR連合・JR西労組から40名(JR九州労組からは2名)が参加した。
冒頭、主催者代表挨拶で連合神津会長は、「71年前に投下された原子爆弾により多くの命が奪われ、後遺症に今尚苦しんでいる人々がいる。連合は核兵器廃絶と恒久平和の実現にむけ、一層運動を強化しなければならない。今年5月、オバマ大統領が現職大統領として初めて広島を訪問されたことを歓迎すると共に、惨劇を三度と繰り返さない為に長崎への訪問を要請している。しかしながら、核不拡散条約再検討会議では最終答申が不採択のまま閉幕、未だに15,700発の核弾頭が存在するなど核兵器の脅威から開放されていない。一方、国連総会本会議での核兵器廃絶決議案の可決やG7外相会合での広島宣言など、核兵器廃絶へむけた国際世論は高まりつつある。連合は2020年までに核兵器の全廃を目指す2020ビジョンを推進する為に向け国内外の関係団体との連携を一層強化していく。」と挨拶し、核兵器廃絶や世界の恒久平和の実現にむけた考えが示された。
続いて、被爆体験証言として、被爆時20歳であった広島県原爆被害者団体協議会の坪井理事長から戦時中の体験談や原爆が落とされた直後の広島の無残な惨状を語っていただき、原爆の非人道さを学び、平和への想いを共有した。その後、高校生平和大使の活動報告を受け、ピースフラッグを次の平和集会の開催地である長崎へと引き継いで閉会した。
また、翌日6日には広島市原爆死没者慰霊式並びに平和記念式に出席し、死没者の慰霊を行った後、広島平和記念資料館を訪問し、戦争や原子爆弾の悲惨さを実感すると共に、核兵器の悲劇を三度と繰り返さないこと、恒久平和を早期に実現することを改めて誓った。
更新日:2016-08-18 16:55