2016年度の運動方針を決定

 JR九州労組は、7月15日、鹿児島市で第25回定期大会を開き「安全最優先の職場風土づくり」「組織の強化・拡大」「組合員が安心して働き続けるための職場環境や労働条件の確立」「2017春季生活闘争勝利」「中間地方選挙勝利」「被災地の一日も早い復興にむけた支援活動の継続」などを柱とした、2016年度の運動方針を決定するとともに、JR九州労組の運動を、次の世代に確実に引き継ぎ、強固な組織体制を創り上げていくことを確認した。  

 

 大会には、執行部、代議員、特別代議員、来賓、傍聴者など約240名が出席。議長に、中野みき 代議員(鹿児島)と久松辰也 代議員(大分)を選出、議事が進められた。

 

執行部を代表して、あいさつに立った許斐中央執行委員長は、冒頭、4月に発生した熊本地震で、被災されたすべての方々にお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、鉄道の早期復旧やお客様対応など昼夜を分かたず懸命に頑張っていただいた組合員と家族の方々に敬意を表した。

 また、先般施行された参議院議員選挙についても触れ「自民党が27年ぶりに参議院単独過半数となる議席数と、改憲を望む党を含め憲法改正法案の発議に必要な3分の2の議席数を与える結果となり、今後政治活動の意義浸透や政治への参画意識の醸成など、引き続き組織内での取り組みを強化していく」と組合員に政治への参画を促すとともに、株式上場後のJR九州労組の取り組みとして①安全最優先の風土づくり②政策課題実現と労働条件の改善にむけた取り組み③組織強化・拡大の取り組みの三点について所信を述べ、効率化等の会社施策については「安全・サービスの確保」「雇用の確保」「労働条件の維持・向上」の基本スタンスを維持することはもちろんのこと、これまでの効率化施策等の実施後の検証活動も行いながら、今年度も是々非々で対峙する姿勢を崩すことなく中期労働政策ビジョン「チャレンジ2018」の達成にむけ、取り組んでいく考えを示した。

 

 質疑では、経過や運動方針を補強する立場から21名の代議員・特別代議員が発言。効率化施策をはじめとする業務課題への対応や、安全最優先の取り組み、乗務員勤務制度等の一部改正への対応、次世代を担う役員・活動家の育成、女性が働きやすい職場環境の構築など、方針案を補強する意見が多く出され、担当執行部の答弁の後、中原書記長が集約答弁を行い、提案されたすべての議案を採択した。

更新日:2016-07-21 12:01